§

 昨日に手を振って。それが私の心意気ってもんよ。
 「由乃さん、どうかしたの?」
 「なにが?」
 「なにがって、さっきからずっと呼んでるんだけど、返事してくれないから」
 柔らかい午後の日差しが由乃を包み込んでいる。考え事やぼーとする時、由乃は此処に椅子を持ってきて外を眺める事が多かった。薔薇の館、由乃の特等席である。
 「で、祐巳さん。私になにか用事でもあるの?」
 「用事というより、はい」
 振り返った由乃の前に「今炒れたばっかりです」っていうくらい、いい香りのする紅茶が差し出された。
 「ありがと。これ、祐巳さんが炒れてくれたの?」
 カップに口付けると、柔らかくて暖かい。でも。
 「志摩子さんね。ありがとう」
 祐巳の後方、円卓の片隅に座っていた志摩子さんが顔を上げた。
 「へー、さすが由乃さん。でも、志摩子さんがせっかく炒れてくれたのに由乃さんったら」
 「ストップ! あのね、祐巳さん。私だって考え事くらいするわよ」
 「考え事?」
 お題やヒントも与えて無いのに、親友は考え込んでしまったらしい。毎回の事だけど、表情がクルクルと変わっている。
 「でも、由乃さんがそんなに考え込む事ってなにかしら?」
 夏の太陽が由乃だとすれば、今の日差しが彼女なんだろう。どっちが良いとか悪いとかではなくて、キャラというやつである。
 「なに、志摩子さんまで。まるで私が普段から何も考えないで行動してるみたいじゃあない」
 あっ、今の祐巳さんの顔は「そうなんじゃあないの」って感じね。後でゆっくりとお互いの理解を深めましょうか。
 「結局、由乃さんの悩みってなに?」
 いつの間にか、祐巳さんの中では悩み事になってるわけね。
 「そんな大げさな事じゃないわよ。ただ…」
 「ただ?」
 ここに至っては、ちょっとやそっとでは後戻りできないみたいだ。祐巳さんはしょうがないとしても、志摩子さんまで手を止めて作業を中止してしまっている。
 「そうね、もし、もしよ。もしかして、この三人の内で誰か一人、学年が違ってたらどうなっていたかなって」
 本当は、窓の向こう側で、姉妹仲睦まじく帰宅しているのが見えただけ。でも、この際聞いてみようと思ったわけ。なんだか面白そうだなって。
 「えー、急に言われても思い浮かばないよ。だって、由乃さんを黄薔薇さまとか志摩子さん…は、同じなんだけど」
 「そうね、私も急に言われても分からないわ。でも、祐巳さんがお姉さまだったら楽しいかもしれないわね」
 「え、だって志摩子さんには……」
 「そうじゃないわよ。それとも、祐巳さんは志摩子さんにロザリオを渡す気でもあるの? いい、志摩子さんのお姉さまは上級生一般を指してるの」
 「なんだ。ビックリした。急にそんな事言われたって心の準備が、さ」
 「ふふふ」
 「でも、それって面白いかもね。ちょっと前まではそんな風にも見えたし」
 由乃の一言で祐巳さんの目が丸くなる。
 「え、それってどういう事?」
 「というより、私は祐巳さんだったら妹の方ね。でも、そうなったらそうなったで大変そうだけど」
 率直な感想を由乃が言うと、祐巳さんは凄く複雑な表情をしている。
 「そうなったら、止める自信ないな。私には無理かも」
 祐巳さんがふぅっと大きなため息をついた。
 「それってどういう意味よ。祐巳さん、この際ハッキリ言って」
 「あらあら。祐巳さん、大変そうね」
 このーって感じでげんこつを祐巳さんに振り上げると、祐巳さんは笑いながら回避行動とった。
 「でも、そういう話もあったかもしれないわね。たまたま今はそうなっただけで」
 「偶然なんだよね。だって、幼稚舎から高等部までお付き合いが無かったわけだし」
 由乃が祐巳さんの方を見ると、祐巳さんが大きく頷いている。
 「志摩子さんは、リリアンに受験しなければここにいないわけだし」
 頷いた後、祐巳さんがしみじみと言った。
 「そうね、本当にそうね」
 同じように志摩子さんがうなずいている。
 「そう思うと不思議よね。一学年何人いるか分からないけど、この三人が揃うのって確立的に物凄く少ないんじゃないかな」
 「私そういう計算苦手」
 「本当、祐巳さんって夢が無いわね。そんな数字なんてどうだっていいじゃない」
 「マリア様のお導きなのかも知れないわね」
 こういうセリフが自然と出てくるのが、志摩子さんが志摩子さんたる所以なんだろう。私や祐巳さんじゃあまず無理。その祐巳さんはというと、ある種尊敬の眼差しで志摩子さんを見てるし。
 「休憩はここまでにしましょう。そろそろ作業に戻らないと」
 結局、最後は志摩子さんは纏める形でお茶会は終了。各々の作業に戻ったのだった。

§

 出会いは偶然だ。たとえ、十二時過ぎても解けない魔法の言葉があったとしても、ガラスの靴は柄じゃないと突き放す自分には、白馬の王子様なんてやってこないのだろう。

 「あら、由乃さん、早いのね」
 ビスケットの扉をゆっくりと閉めてから振り返る親友を、由乃は思わず見とれてしまっていた。
 「どうかしたかしら?」
 「いえ、別に。ちょっと考え事をしていただけよ」
 顔が熱くなりそうだから、由乃は極めてそっけなく答えた。
 「そう。でも、最近の由乃さんは考え事が多いのね」
 のほほんというか、ぽわっというか。春先の縁側みたいに志摩子さんが微笑んだ。
 「考え事っていうかね。ちょっと平和かなーと」
 やるべき事や懸案事項は意外と沢山あるのに、由乃はそれらに目をつぶって、日常を満喫している。
 「そうね。取り立てて急ぎの仕事とかないわね」
 「そうよ。それなのになんで私ったら此処に来てるのかしら。って、別に志摩子さんが悪いわけじゃあないからね。念のために言っておくけど」
 言うだけ言ったら喉か渇いてきたので、由乃はお茶をいれようと立ち上がった。
 「どうかして?」
 「いつものやつで良い?」
 「え、えぇ。ありがと」
 ふたりっきりのせいか、由乃は言葉使いが素に戻っていた事に気が付いた。まあ、注文を取ったのだから、完全とは言えないだろうけど。

§
 
 トレイにカップをふたつ。由乃はアルバイトの経験はないけれど、ウェイトレスとかなら。…そうね、いますぐにでもなんとかなりそうな感じかな。
 「ご注文は以上でお揃いでしょうか?」
 「え、――あっ、はい。……いやね、由乃さんたら」
 「ごゆっくりどうぞ。――なんてね」
 由乃はなりきって軽く頭をさげ、再び顔を上げると、視線の先にあるビスケットの扉が開いた。
 「遅れてごめん。ちょっと捕まっちゃって」
 両手を合わせて、祐巳さんがあやまる。
 「遅い。もう、同じクラスなのに、なんでこんなに遅れるかな」
 「いや、だって、最初はゴミ捨てに行ったら、その帰りに新聞部に声をかけられたの。なんだか簡単なアンケートだって言ったから、そんなに時間かからないと思って」
 「それで、そのアンケートっていうのがそれなのね」
 祐巳さんがそのまま円卓までやってきて、持っていた封筒からアンケート用紙を取り出した。
 「本当に最初は簡単な質問だったんだ。わざわざ薔薇の館まで来てもらうのも悪いと思ってさ。でも、途中で答えられなくなったというか」
 「ただのアンケートでしょ。祐巳さんは考え過ぎなのよ。えーと」
 由乃がアンケート用紙を見ると、達筆と言うより速記に近いような感じの字がカッコの中を埋めていた。
 「これを見ると、祐巳さんが答えて向こうが書いたって感じね。なになに、『好きな食べ物は何ですか?』で、祐巳の答えがラーメンか。別に難しい事なんて書いてないじゃない」
 「祐巳さんはラーメンが好きなのね。ラーメンと言っても色々あると思うけど」
 「うあぁ! ちょ、ちょっと。志摩子さんたら、びっくりさせないでよ」
 側方、というより視界の外から志摩子さんに声をかけられたから、由乃は思わず胸元のロザリオを握りしめていた。
 「あら、ごめんなさい。私も祐巳さんのアンケート結果が気になったから」
 「そ、そう。なら一緒に見ましょう。どうせ数日中にはリリアンかわらばんに載るんでしょうし」
 「あの、由乃さん。ひとごとみたい言うけど、由乃さん分もあるんだから」
 「そう。私は祐巳さんみたいに悩まないから平気よ」
 由乃が再びアンケート用紙に視線を移すと、祐巳さんの解答はラーメンのところで終わっていた。
 「えーと、次の質問は、「あなたの好きな飲み物は何ですか?」か。ほんと、変わり映えしないわね。きっと、山百合会用アンケートの雛形みたいのがあるんだわ、絶対に」
 その前の質問も同じようなもので、当たり障りのない、言い換えれば平凡な質問が並んでいる。だからこそ、聞きながら書き込めたのだろう。例えばこれが、「あなたの好きな花はなんですか? またその理由とエピソードを教えて下さい」とかなら絶対に無理だろう。まあ、それはアンケートというより聞き取り調査に分類されるだろうけど。
 「もう一度聞くけど、なんで祐巳さんは遅れたの?」
 「だから、そのアンケートに答えられなくなって、なんとなく…」
 「祐巳さんの好きな飲み物って、アレよね。確か、しるこなんとか」
 随分前にミルクホールだったか、祐巳さんが買っているのを見たことがあったっけ。由乃が思い出して微笑みを浮かべると、祐巳さんの顔が引きつった。
 「べつに、おしるこだけが好物ってわけじゃあないんだけど」
 祐巳さんの顔が膨れた気がして、由乃はそのまま声を上げて笑いそうになった。が、そこは親友としての礼儀というか情けというか、ぐっと堪えて由乃はもう一度アンケート用紙を確認する。
 「別の難しくないんじゃないかな。だって、おしるこは私も嫌いじゃあないし」
 「由乃さんってば、おしるこから離れてよ」
 「えー、だってアンケートに書くの躊躇ったからじゃあないの?」
 祐巳さんが持ってきた封筒からアンケート用紙を取り出して、円卓の上に並べた。
 「祐巳さんは他の事で考え込んでしまったのね」
 「さすが志摩子さん。私もね、これでも山百合会に来てからアンケートとかインタビューとか自分なりに慣れてきたと思ってるんだ。でも、予想外の事が起きるとさ、その対応っていうか」
 話が長くなるみたいで、祐巳さんが自分の席に座ってため息をついた。
 「予想外の事ね。それはどんなこと? 妹は誰にするんですか、とかだったら不意打ちよね」
 「さすがにそこまではないけど、ラーメンって答えたら志摩子さんの言うとおり、醤油ですか味噌ですか、それとも塩ですかって色々聞かれたんだ。なんでも、新聞部で美味しいラーメン屋さん特集みたいのを企画してるらしくって」
 「で、祐巳さんはそのままラーメン屋さんの話に釣られて私達の事を忘れていたと」
 由乃と祐巳の視線が重なり、由乃が立ち上がろうとすると……。
 「ごめん、つい話し込んじゃって。忘れていたわけじゃあないから」
 「え、何が。いやね、祐巳さん。そんなの気にしてなんてないわよ。祐巳さんも紅茶で良いかしら? 志摩子さん、おかわりいる?」
 「あ、ありがと」
 「ええ、いただくわ」
 由乃がキッチンで紅茶をカップに淹れて、トレイの上に乗せて振り返る。何気なく今度は志摩子さんと目が合った。ゆっくりと微笑んだ志摩子さんに向って由乃はウィンクをした。アドリブが苦手な祐巳さんは、ウェイトレス由乃にどんなリアクションをするのだろう。由乃は顔から笑みを消す。演技とは大変なことだと思うのだった。

§

 数日後。掃除を終えた由乃が薔薇の館の指定席で外を眺めていると、ギシギシと階段を登ってくる音が聞こえた。振り返らなくても、最近は誰がやってきたのか分かる。足音が止まったので振り返ると、ビスケットの扉の中からは思った通り、祐巳さんが出てきたのだった。
 「あ、早いね。掃除開始はほとんど同じだったのに」
 「さっきHRで別れて、今再開した親友には「ごきげんよう」でいいのかしらね」
 「えっと、どうなんだろ。だいたいクラスメイトには登下校時とか、外出時くらいにしか言ってないかな」
 親友が先日と同じように考え込んでしまったから。
 「いやね、冗談よ。だいたい、例えば廊下で志摩子さんに会うたびに「ごきげんよう」なんて言ってるの、祐巳さんは」
 「私は言ってないけど、志摩子さんはどうなんだろ。やっぱり白薔薇さまだからさ」
 「だからさ? クラスメイトとか私達には普通の生徒と変わらないんじゃあないかな。それに、祐巳さんは来年には「紅薔薇さま」って呼ばれるんだよ。その時、会うたびにそんな事言える? 私は無理ね。だいたい、親友には猫被りたくないもの」
 そんな親友の為に、由乃は鞄から小さな箱を取り出して、円卓の上に置いた。
 「はい、これ。新発売のチョコ、昨日帰りがけに見つけたんだ」
 「へぇ、苺チョコで期間限定か。これって確か去年は普通のタイプだったよね。今回は苺できたんだ」
 「きたんですよ。祐巳さんもおひとつどうぞ」
 ひなたの特等席に由乃が座ると、祐巳さんの手が伸びてきて。
 「由乃さん、ひとつもらうね」
 「どうぞ、どうぞ。まだまだいっぱいあるから遠慮しないでね」
 ――ピリッ。祐巳さんがチョコを口の中へ。
 「……。やっぱり美味しいね。苺の酸味っていうのかな。甘すぎないように出来てるんだ」
 「ちょっと、祐巳さん。せめて座って食べてよ。美味しいのは分かったからさ」
 「ごめん。でも、こんなこと由乃さんの前だけだから」
 「――ちょ、なに、言ってるのよ。祐巳さんたら。……。そうね、黙っておいてあげるから、今すぐ美味しい紅茶を淹れて下さらない」
 どうしてだろう。別に普段と同じような他愛もないやり取りのはずなのに、胸のあたりが熱くなるというか、なんというか。背中を向けた祐巳さんにばれない様に、由乃は大きく深呼吸をして、チョコに手を伸ばす。すると、ビスケットの扉が開いてもうひとりの親友が姿を現した。
 「ごめんなさい。委員会が長引いてし。由乃さん?」
 計算違いというか、タイミングというか間が悪いというか。もうひとりの親友には、由乃がチョコに手を伸ばした瞬間に目が合ったことになるわけで。なんだか悪戯をしてお母さんとかに見つかったみたいな感じだ。
 呼びかけた本人である志摩子さんは、そのままこっちに向って歩いてくる。まあ、円卓とか椅子とかこっちに置いてあるから当たり前なんだけどね。
 「はい」
 白薔薇さまを象徴するかのような、純白のハンカチが由乃に差し出された。
 「あの、志摩子さん?」
 「使って」
 「……何に?」
 差し出されたハンカチの使い道に心当たりがない由乃は、志摩子さんをじっと見つめてしまったのは仕方がない事だと思う。
 「だって。……いえ、何でもないわ。思い過ごし、なのかしら」
 「そうだ、志摩子さんもおひとついかが。結構美味しいわよ」
 「ありがとう。ひとつ、いただきます」
 祐巳さんもそうだけど、やっぱり志摩子さんも甘いものを食べる時って嬉しそうな顔するんだね。
 由乃が見ていると、包み紙を綺麗の畳んでいる志摩子さんともう一度、目が合ってしまった。
 「何? 由乃さんったら私の顔に何かついてる?」
 「いえ、別に。そういうのって性格が出るなって」
 自分の分と、もうひとりのわが親友の分。確か、畳もしないで丸めてポイだったな。
 「いやね。そんなところまで見てるなんて。祐巳さんが可哀相じゃなくて」
 「別に、私と一緒なんだから、そうは思ってないし」
 「そうなると、私だけ仲間外れみたいな感じね」
 志摩子さんにしては珍しく、なんとなく拗ねている感じだっらから慌てて。
 「そんな事ないって。っていうより、今のは志摩子さんじゃあないみたい」
 「ふふふ、由乃さんの前だけよ。妹にだって見せてないもの」
 「うー。なんだか今日は嬉しいような、それでいて」
 チョコをもうひとつ、由乃は口の中に入れた。
 「それでいて、どうしたって言うの、由乃さん」
 トレイに人数分の紅茶を淹れて、祐巳さんがこっちに帰ってきた。
 「なんだろ、そんなに私を褒めてもこれ以上の物は出てこないんですけど」
 そういって、由乃は鞄から違う色のチョコの箱を取り出して、テーブルの上に置いた。
 「え、え。もう一箱持ってたんだ。本当に好きなんだね、由乃さんは」
 「今日は良いの。なんだかとっても嬉しいから、サービスよ、サービス。じゃんじゃん食べてね」
 「嬉しいんだけどさ」
 祐巳さんがカップを置くと、いい香りの湯気に包まれて由乃は気持ちが安らいでいくけど、気になったので聞いてみる事にした。
 「なんで? 祐巳さんってチョコとか嫌いだっけ」
 「違うよ。なんだろう、今さ、とっても落ちついてるというか、和んでるというか。上手く言えないけど。そう、とっても暖かい感じがするんだ」
 「そうね、私もそんな感じね。珍しいけど、リラックスしてるわ」
 ふぅーっと、聞こえないように由乃は一息ついた。そして。
 「私達は親友でしょ。一緒にいて緊張したり、落ち着かなくなることなんてないじゃない」
 言い終わると、由乃は改めて親友達を見てみた。少し大袈裟に言ってしまったような気がするが今更仕方がない。こんなに緊張したのは、ロザリオを再び受け取った時以来かもしれない。
 「そうだよ。なにを難しく考えてるんだろ、私ったら」
 祐巳さんの顔に笑みが浮かぶ。
 「そうそう、そんなに難しく考えなくたって良いんじゃないかな」
 「そうよ、泣いても笑っても私達は私達なんだから」
 「泣いても、ねぇ。さっき由乃さん、泣いてなかった?」
 祐巳さんがサラッと変なこと言うので、由乃は紅茶を吹きそうになった。
 「ちょっと、祐巳さん」
 「はいはい、何でしょうか、黄薔薇のつぼみ?」
 まさかこんな日がこようとは。今日、この時間だけ由乃と祐巳さんの関係が入れ替わってしまった。そんなふたりをやさしく見つめている志摩子さんの瞳もまた、由乃の心を離さないのだった。

<fin>


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